リグーリア、「チンクエ・テッレの伝説的な作り手」とまで評されてきた『ヴァルテル・デ・バッテ』!
過去にごく少量輸入されておりましたがあまりの数の少なさに、長らく輸入が途絶えていた『ヴァルテル・デ・バッテ』。
今回、エ・ヴィーノの新津さんこの貴重なワインを輸入してくださいました!
世界遺産にも登録されるチンクエ・テッレのブドウ畑はまさに断崖絶壁・・・。
当然、農作業は畑に機械など入れるわけはなく、すべて手作業で行われ、きわめて効率が悪い。
(ぜひgoogleなどで”チンクエテッレ”で検索してみてください)
そのため生産性こそ悪いのですが、チンクエテッレは強烈に凝縮したミネラル感を感じさせる「強い個性」を感じさせてくれるワインが生まれます。
バルテル・デ・バッテも0.7ヘクタールという極めて小さな畑から生産量わずか《2、3000本》という衝撃的な少なさ・・・。
1990年代にはすでに「チンクエテッレの伝説的な作り手」と評されてきたヴァルテル・デ・バッテ。
しかし、2007年を最後にに「チンクエ・テッレ」の名前を捨ててしまいます。
『チンクエ テッレの骨組みともいえるブドウボスコ。分厚い果皮を生かすためにも果皮と共に醗酵させる。
完熟したボスコは果皮が赤くなってゆく、
だからワインの色が濃くなることは当然なこと。無色透明なワインでなければチンクエ テッレとは呼べないなどと、
近年の DOC が言い始めた時、自分か ら DOC を辞めようと思ったんだ。』
DOCワインを造るのではなく、チンクエテッレの土地を表現しようとするヴァルテル・デ・バッテ。
そうやって作られるワインは「圧倒的な凄み」を持った偉大なワイン・・・。
かれの作る『アルトローヴェ』(実質的にはチンクエテッレ)を飲んだ時、思い出されたワインがあります。
『マッサヴェッキア』の「アリエント」の古いボトル。(例えば2000年とか・・・)
後ろ向きな「懐古趣味」と言われるかもしれませんが、やはりお父さんの時代。
ファブリツィオ氏が手掛けていた時代の『マッサヴェッキア』が懐かしいと思ってしまう。
これが正直なところなんですよね・・・。
(今だってすごいですし、熟成させて僕の意見はひっくり返るかもしれませんが)
そしてこの『アルトローヴェ』を飲んで思い出させられたのがお父さんの時代の『アリエント』でした。
凝縮しながらも軽やかで果実が削げていて・・・。
余韻はどこまでもミネラリー。香りはどこか偉大なリースリングを思わせる香り・・・。
実は、今回、新津さんに無理を言って、
《残っていた在庫を全量分けてもらっちゃいました!!》
といっても決してたくさんの量ではないのですが・・・。
僕も個人ストックで1ケース確保。
この『アルトローヴェ』最近飲んだワインの中では、僕の中では最もテンションの上がったワイン。
本当に特別な個性を持っていると思います!
こういうワインがあるからイタリアワインって楽しいんですよね!!