「ヴィナイオータ」さんより久しぶりにウンブリアを代表する偉大な赤ワイン『サグランティーノ・ディ・モンテファルコ』最高の造り手「パオロ・ベア」が入荷してまいりました!
2005年ヴィンテージの『モンテファルコ・リゼルヴァ』がメチャクチャ美味しくなってる~!
ということで、輸入元に残っていた在庫を全量いただいてしまいました・・・。
どうしても『サグランティーノ』が注目されがちですが、この個人的にはこの『モンテファル・リゼルヴァ』がお気に入り。
サンジョヴェーゼ主体で造られた本当に偉大な、そして驚くほどの寿命を誇る素晴らしいワインです。(以前飲ませてもらった1982年は本当に凄かった!)
サグランティーノ以上に熟成のポテンシャルを秘めている偉大なワインです!
小さなモンテファルコの町、『サグランティーノ』が植わるのは僅かに100ヘクタールという小さな面積。作り手も僅かに10軒程度という小さな産地です・・・。
パオロ・ベアはそのサグランティーノの造り手でもずば抜けた存在!
あのマット・クレイマーが自著の「イタリアワインがわかる」でこの地の造りを好みで選べば『真っ先にパオロ・ベアを選ぶ』。と他の造り手を置いても断言するほど。
そして「生産量がたいへん少ないせいで割り当てもすくない」と嘆いていますが、そんなワインが日本でも楽しめるのは本当にありがたいことですよね!
荒々しいタンニンと強烈な個性をもつブドウ「サグランティーノ」。
その野性味を帯びた力強いサグランティーノを「パオロ・ベア」は伝統的な手法で驚くべきパワフルなワインを生み出しています!
武骨で力感に溢れたワインは飲み手を圧倒するほどの迫力。近年はそれに加えて驚くほどの洗練された味わいを持っています!
「この偉大な作り手には、最高の職人だけに備わっている個性がある。
イタリアワインの最高の著述家バートン・アンダーソンは、かつて パオロ・ベアのパッシートのサグランティーノに「巨人的(タイタニック) と評した。これ以上うまく言えない。」マット・クレイマー氏と評されるモンテファルコ、最高の造り手なのです!
そして2004年が初ヴィンテージで、モンテファルコの伝統を復活させた偉大な白ワイン『アルボレウス』!
このワインの原型となった白ワイン、王冠のとあるワインをジャンピエロ・ベア氏に飲ませてもらった事があるのですが、その当時2006年で、22年熟成の1984年。
多分、かなり低価格のワインだったと思われるそのワインは驚くほどの若々しさと複雑さをもった衝撃的な味わいでした・・・。
この『アルボレウス』はモンテファルコの近く、スポレティーノの伝統的な手法を用いて作られたワイン。
3週間にわたる、果皮とのマセレーション発酵の後、さらに3週間陰干ししたブドウを足し、再度発酵をうながし、そのご《5ヶ月間の長期間》にわたり果皮を漬け込んだまま発酵・熟成を行います。その後、ステンレスのタンクに移し、約2年間にわたり長期熟成させてからリリースという非常に独特な手法で造られたワイン。
長期熟成を狙ってある程度守られている雰囲気をもつヴァレンティーニに比べてさらに味わいはオープンに開いており素晴らしく美味しい・・・。しかし、味わいは甘さや重さとは無縁な素晴らしい物!複雑で軽やか、素晴らしい飲み心地も兼ね備えています。
特に素晴らしい天候に恵まれた2010年の『アルボレウス』の美味しさそしてポテンシャルは凄いものがあります!
これはイタリアの辛口白ワインのとある到達点の一つではないかと思います!