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イ・パードリ[2005] ラ・ストッパ

レーズンを思わせる熟成したニュアンスがありながらも、まだまだフレッシュな果実感。伸びやかな酸味をもった驚くべき仕上り。

フリウラーノ・サン・ドリゴ[2018] デニス・モンタナール

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フォンドゥース Fondouce

「新天地での果敢な挑戦」 アルノー コンビエ(フォンドゥース)

ちょっと試してほしいワインがあるんだけど…

懇意にしているエージェントさんからそう依頼されて、ちょうどフランス各地で開催される試飲会に参加するため南フランスに滞在していた際、足を伸ばして訪れたのがフォンドゥースというワイナリーでした。

前のアポイントメントが押してしまい、かなり遅い時間の訪問になってしまいましたが、そこで待っていてくれたのが長身で眼光鋭い男性、アルノー コンビエでした。アルノー コンビエと言えば、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ブルゴーニュのマコン地区でビオロジックによる栽培、自然酵母による発酵などのアプローチでワイン造りを続けていた生産者。透明感のある爽快なワインを得意とした造り手です。

一方で訪問したフォンドゥースは、ラングドック地方のワイナリーらしい広い栽培面積とまとまった生産量を担える醸造設備を備えた典型的な中規模ワイナリー。「どうしてアルノー コンビエがここに?」というのはある種当然の疑問でした。

その理由を知るには彼のワイン造りの歴史を振り返る必要があります。彼がブドウ栽培を行って畑は、元々彼の曽祖父が取得したものでした。しかしながらワイン造りにあまり興味のなかった彼の父親の代に所有する畑の多くを他の人に貸し出してしまっていたため、アルノー自身はワイン造りに対する強い意欲があったものの、すぐにその職を引き継ぐことはできませんでした。

そんな状況のなかでもワイン造りへの情熱を失わなかったアルノーはマコンの名手フィリップ ヴァレット氏のもとなどで研鑽を重ねその機会をうかがっていました。そして1999年に曽祖父の代から続く畑でついにワイン造りを行えるようになり、彼のキャリアがはじまります。そのご10年以上にわたって自然環境に配慮し、人為的な介入をさけたピュアなワイン造りを実践し活躍しました。

しかし、この念願のワイン造りは長くは続きませんでした。相続に際して管理できる畑の面積が大幅に減ってしまい、自身で所有する面積のみでは生計が成り立たないほどになってしまいます。結果としてマコン地区でのワイン造りを断念、そして声をかけられたのがラングドックのワイナリーであるフォンドゥースの醸造責任者の職でした。

フォンドゥースでは栽培にリュットレゾネ(減農薬)の手法を採用こそしていましたが、基本的にはベーシックなワイン造りを行っていました。そんななかに飛び込んだアルノー コンビエ。フォンドゥースのオーナーとしても、彼に自然派ワインへの転換などを期待していたわけではなかったと言います。

そしてここからドラマは劇的に展開します。2014年の収穫直後にその職についたアルノー コンビエですが、特にオーナーに相談することもなく、「勝手に」彼のそれまでのワイン造りの哲学を反映した醸造をはじめます。もちろん素材となるブドウはビオロジックで栽培されていたわけではありませんでしたが、自然酵母による発酵、亜硫酸の添加を最小限に留めるなど素朴ながらも純粋な味わいのワインを目指して、どんどんとワインを手がけていきます。

フォンドゥースでは、南フランスの中規模ワイナリーらしくピノ ノワールやシャルドネ、カベルネ ソーヴィニヨンなどメジャー品種を中心に栽培しており、それぞれの品種がある程度のまとまった生産量があります。この生産量のほとんどを人為的な介入を避けたリスクあるワイン造りに「勝手に」シフトさせたわけです。

長身でやや強面のアルノー コンビエ氏、決して外向的というわけでなく寡黙な人柄です。その一方でしっかりとした意思と自分の意見を持っており、おいそれと自分の信念を曲げることはなさそうです。そんな彼が、ある意味キャリアをかけて挑戦した新天地でのワイン造り。このアプローチが上手くいき、顧客に受け入れられれば、次年度以降は栽培・醸造を含めたより攻めたワイン造りに挑戦できると言います。

栽培面積も十分なこのワイナリーで、アルノーのアプローチが顧客に支持され、よりピュアな自然派ワインが生み出せるようになれば… 新たな定番自然派ワインの登場を願い、サポートすべく、初年度は数ある品種それぞれのキュヴェをじっくり吟味してピノ ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン ブランの3種類をセレクト致しました。

ソーヴィニヨン ブランは、品種のイメージ通りの爽快さと厚みのある果実味のバランスが特徴。透明感もあり綺麗なミネラル感も感じる素直でストレートなバランスです。攻めきった自然派ワインという雰囲気よりも正統派ワインに近い印象ですが、それでも余韻の柔らかさは雰囲気があります。

シャルドネは、アルノーが長年手がけてきた品種だけに丁寧に造られた印象の風味。南フランスらしくボリューム感もありますが、過剰な華やかさや重たさはなく、素直で素朴な味わいです。もちろん品種からイメージされる個性はしっかりと表現できており、余韻の柔らかさも印象的。

今回唯一の赤ワインであるピノ ノワールは、最も自然派的なイメージに近い風味。南フランスらしく凝縮感や骨格がありますが、それでいて緩い雰囲気があるのが特徴。よく熟したピノ ノワールの華やかさやスムーズな余韻が印象的です。

どのキュヴェもリュットレゾネ(減農薬)栽培されたブドウを自然酵母を用いてステンレス製タンクもしくはグラスファイバー製タンクで発酵・熟成。酸化防止剤となる亜硫酸は熟成中にも瓶詰め時にも適宜使用しますが、量は出来る限り少量にがコンセプト。素直、素朴というのは各キュヴェ共通する特徴ですが、その上で単一品種の期待されるイメージにしっかりと応えたストレートな味わいが魅力です。

今回のプロジェクトにあたって、ワインのキュヴェ名は選んで良いよとの事でしたので、フランス語で「良い知らせ」を意味する「ラ ボンヌ ヌーヴェル」を選択しました。日本に届いたワインが多くのお客様に喜んで頂いて、来年以降も自由なワイン造りを続けれるような「ラ ボンヌ ヌーヴェル = 良い知らせ」をアルノーに届けたいなという想いを込めた名前です。
(輸入元資料より)

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