バルバカルロ
イタリアの偉大な個性を持つ、唯一無二の造り手『バルバカルロ』のリーノ・マーガ。
かつては、イタリアでもホトンド知られることが無く、2003年ヴィンテージの「バルバカルロ」に突如、それまでも「実は」親交の深かったルイジ・ヴェロネッリが最高評価の「ソーレ」をつけたことも注目を集める一因となりました。
(その直後に、2004年にヴェロネッリ氏が亡くなったのですが・・・、考えすぎでしょうか?)
初めてこのワインを飲んだのは多分、2004年ころ。
10年くらい前でしょうか。
ヴィナイオータの昔の事務所、(というか太田家の居間?)でコタツに入って、
「湯原君、今度このワインやろうと思うんだよね~!」
と、バルバカルロ2002年を飲ませてもらい、今までに飲んだことの無い味わいに驚かされた、興奮を覚えたのを今でもはっきりと覚えております。
さらには、フェリチタさんで、
太田さんと(当時は、本当にいつも一緒に飲んでたんです。週三回くらい・笑)
グラヴナーの「ルーニョ1991」、ビオンディ・サンティの「ブルネッロ・リゼルヴァ1955」、カッペッラーノ「バローロ1971」、そしてシュレール「シャン・デ・ゾワゾー1996」等の素晴らしいワイン達を持ち寄り、飲んだ事が有りましたが、その時、それらのワインを圧倒する迫力と、途轍もないインパクトを残した一本。
それが『バルバカルロ1967』でした。
畑は、遠目でしか見たことが無いのですが、
『物凄い急斜面』。ギリギリ車で畑までは行ける位の峻険な山の斜面にあり、当然、機械が入ることは非常に難しい畑。
にもかかわらず除草剤などは使用しない(使用したことがない!)自然栽培を実践。
そしてブドウ畑で樹をささえる「杭」は「自然の木」を切ったもの。
ブドウの蔦を結わえるのも「柳の枝」。
すべてが土に帰るものを使用するという徹底ぶり。
しかも彼らの場合、それが「夢やロマン」ではなく、合理性
と必然から生まれた物なのです。
かつて、「バルバカルロ」はオルトレポ・パヴェーゼの中でも
単一の「DOC」を認められるほどの特別な畑。そう『バルバカルロ』というグランクリュはマーガ家が所有する「モノポール」だったのです。
しかし、その名声にあやかろうと、周辺の畑の所有者たちがバルバカルロの範囲を広げるように働きかけ、認められそうになりました。
そこから「リーノ・マーガ」の戦いは始まります。
《長い歴史を持つ「バルバカルロ」の唯一性を守るため》
その中で、バルバカルロの単一でのDOCは1981年(1980年?)を最後に
奪われ、オルトレポ・パヴェーゼに編入されてしまいました。
(2003年にはDOCを捨てます)
バルバカルロはオルトレポ・パヴェーゼに編入はされましたが、ラベルをよく見ると、地図が描かれ、「バルバカルロ」の畑は赤く塗られ矢印で「ここがバルバカルロだ!」と強い主張を感じさせ照れます(笑)
バルバカルロ、早めに瓶詰めし炭酸ガスを残した状態で瓶詰め。
樽を燻蒸するとき以外に、硫黄は使用せず。
早めに瓶詰めすことを信条とするワイン。
造りとしては「エドワルド・ヴァレンティーニ」の「モンテプルチアーノ」等にも通じる雰囲気を持っているのですが、片方がリリース直後は物凄く「硬く閉じこもっている」のに対して「バルバカルロ」に関してはリリース直後から美味しい。
若いうちは「メチャクチャ渋くて味が濃いランブルスコ」の様に楽しめるにもかかわらず、古いヴィンテージ、1989年や1994年を飲んで頂ければわかるのですが、まるで「偉大なバローロ」を思わせるほどの深みを持った途轍もない個性!
ボトル内にのこった泡と、膨大な量のタンニン分がワインをしっかりと守り、熟成で圧倒的な個性を持つことは、今までの経験でも確信しています。
大げさではなく、「ジュゼッペ・クインタレッリ」、「ジャンフランコ・ソルデーラ」と並んで最も強い個性と偉大さを兼ね備えたワインだと思っている『バルバカルロ』!
かつては地元以外では一部の人たちの間でしか知られていなかった造り手ですが、アンジョリーノ・マウレ氏、カンティーナ・ジャルディンーノのアントニオ氏をはじめ、多くの造り手たちがバルバカルロを訪れ、
「自分たちがやろうとしてきたことを100年以上前から続けてたなんて!」
と深い敬意を払われているのだそうです。
1886年、約130年以上、同じように造られたイタリアの「伝統を継承」し続けている『バルバカルロ』。
これ以上「唯一無二」という言葉が似合うワイン、ちょっと他に思い浮かびません。
※ただ、猛烈な量の「オリ」がございますので、「茶こし」などを使用して飲んで頂くのがおすすめです。
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