モンテ・デイ・ラーニ
ブドウ畑の面積は6~7ヘクタールで、太陽の光をよく浴びられる位置にあります。土は痩せているため、ブドウの栽培には理想的です。『マローニェ』と呼ばれるモルタルを用いない壁をつくり、畑をテラス状に形成しています。ブドウの栽培はペルゴラ仕立てで、受光と耕作の点で優れています。
ブドウの樹々の間にはオリーヴやサクランボが植えられています。3月にはこれらの開花時期にあたり、息を呑むような絶景が広がります。
モンテ・デイ・ラーニ ワイナリーは、ラーニョ家の所有する土地で生まれました。オーストリアの支配下にあった時代に編集された歴史的な土地台帳にその名前があったため、モンテ・デイ・ラーニという名前がつけられました。
農業会社の創設者のうちの一人がラーニョ・サントです。彼は、1900年代のはじめころにはすでに、この土地から収穫されるブドウの重要性を見抜いていたため、ブドウの栽培により力をいれるようになります。会社は発展し続け、19世紀前半にはやや北にあるマッズレーガ地区まで所有地を広げました。その土地にもすぐにブドウやサクランボ、オリーヴの樹をうえました。今日でも、これらの土地の改修は行なわれています。
石壁の間を通る古い小道をむかうと、マレーガ地区にあるワイナリーに到着します。マレーガは、1450年にもさかのぼる歴史的な地区です。ヴィッラ・デッラ・トッレ近くの駐留地として誕生しましたが、その後農業会社になり、今日のわたしたちの時代まで残っています。ブドウの栽培とワインへの醸造は、はるか昔から行われていましたが、この土地のような丘陵地帯で行うと、よりよりものができるのです。
現在は、畑では改革的な手法を採っていて、品質の高い土着品種を、1haあたり5,000本を超える植樹密度で植えています。芽が集中を避ける剪定や、土壌の耕作や間引き、ブドウ果の周りの空間の確保などの作業は最新の注意をはらいながら行われます。ブドウ畑で行なっている細かい気配りは、カンティーナで行なわれる作業、例えばしなやかなピジャージュや丁寧な圧搾、有益な樽の使用などにも共通します。機械式のポンプはつかいません。ファビオ・ビゴリンとウンベルト・メニーニの2エノロゴの協力がありますが、2人の経験と情熱は、私たちと共有されています。
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