カッシーナ ティオレ Cascina Tiole
の中でも Bussia ブッシアに次ぐ面積をもつ Perno ペルノにあります。ペルノの中でも西側に位置していており、向かい合う斜面はあ
の Aldo Conterno アルド コンテルノの Cru Bussia の畑に向かい合う位置。標高350~380m、西~南西に面した畑、土壌は強
い石灰質と粘土質、部分的に砂質も含まれており、モンフォルテ特有の緻密な泥灰土の層と、堆積物土壌が豊富な土地。
畑は1か所にまとまっていて合計 7ha。樹齢は古いもので、彼の祖父が 1940 年代に植樹した 80 年を越える区画、父アルマンド
の植樹した 40 年代が中心。バルベーラも栽培しているが、栽培の中心はネッビオーロとなります。さらにクローンについても古く、ネッ
ビオーロ ミケやネッビオーロ ロゼが多く残っており、樹齢80年の区画では台木を使わず自根で接ぎ木(プロヴィナージュ)されたブド
ウ樹も残っていることに驚きます。Bussia に隣接する畑、St.Stefano サント ステーファノは西向きで日照に恵まれた畑、泥炭質だ
けでなく強い砂質が特徴。非常に薫り高く緻密なタンニン、熟度の高いネッビオーロが収穫できる畑。
畑では小型のトラクターは使うものの、多くの仕事は手作業中心に行われており、非常に几帳面で誠実なマッスィモの性
格がよく表れていて、すべてのブドウ樹に目が行き届いている素晴らしい畑。畑で用いるのは、毎年最低限の銅と硫黄物の
み。標高のある緩やかな斜面は常に風の通り道にあたり、病気やカビのリスクから自然に守られる環境が整っています。
収穫は、ブドウの成熟を見極めることを徹底。バルベーラで 9 月末、ネッビオーロに至っては 10 月中旬~下旬まで収穫
を遅らせるのが基本、年によってはそれ以上に遅らせることも当然と語る彼。さらに言えば、そのまま量り売りにするブドウか
ら収穫を始め、自ら醸造するブドウは一番最後、健全に成熟した完璧なブドウを選別して行うという徹底ぶり。「(カンティーナ
の)スペースがないから、多くのブドウは量り売りにするしかない。だからこそ自分たちで醸造、ボトル詰めするブドウは、その
中で最も良いものにしちゃうよね」、と笑う彼。昨今のバローロの価格高騰により、量り売りであっても高い値が付くネッビオー
ロ。量り売りは彼らにとっても生活を支える重要な部分でもあります。
醸造については、ブドウの素材の良さを尊重したシンプルな醸造。除梗したブドウはステンレスタンクにてアルコール醗酵
を行い、バルベーラ、ランゲ ネッビオーロで約2 週間、バローロは 3~4 週間ゆっくりと時間をかけて行います。伝統のセメ
ントタンクを用いない理由は、よりクリアな状態でスムーズにアルコール醗酵~マロラクティック醗酵を行う事を意識している
から。「ワインとして完成(安定)するためには、マロラクティック醗酵をスムーズに、そして完全に終えることが不可欠。自分
はどうしても収穫が遅くなってしまうため、冬を迎えて途中で止まってしまう可能性が高い。もちろんそれは当然の事だけど、
自分のように少量しかワインがない場合、1 次醗酵を終えて温まったワインが、そのままスムーズにマロラクティック醗酵を
迎えるには、ステンレスタンクがちょうどよい」、そう話すマッスィモ。バローロについてはすべて大樽 2000~3500L という
大樽で熟成。ネッビオーロがバローロに至るために、最も重要なものは「時間」。大樽で長い時間を費やすことはもちろんです
が、それと同様にマッシモが重要視するのは、ボトル内での熟成。通常のバローロで 24~30 カ月程度、そのあと、18~24
か月とボトル内での熟成。バルベーラやランゲ ネッビオーロでも最低12 カ月以上の時間を取ります。
バローロはもちろんですが、すべてのワインに通じる果実の純粋さ、ストレートな果実味に心を奪われます。そして時間とと
もに開いてゆく美しさ、そして一番に感じるのは、マッシモの節々に感じる几帳面で真面目さを感じる味わい。バローロという
名前である以上、どうしてもワインに「偉大さ」を求め意識してしまうのは、当然だと思います。しかし、ティオレのバローロに
は、もちろん偉大さを全く感じないワケではありませんが、それ以上に親しみやすさ、シンプルな美しさ、身近な魅力を感じ
るバローロ。祖父、父の代より収穫したブドウの半数以上はそのまま量り売り。残ったブドウで醸造しますが、その中でも半分
近くはボトル詰めせず量り売り、「選りすぐりの最も良い部分だけをボトル詰めする」、という徹底的に選別された素晴らしいバ
ローロ。ボトル詰めしたワインのほとんどは、古くからの顧客の中で取引されていて、これまでほとんど市場には出回ってこな
かったというのも納得できる味わいです。
昨今の高騰し続けるバローロの中で彼らは、ある意味「時代に取り残された」存在、素材の良さ、几帳面で勤勉な畑での
仕事、伝統を守りつつも合理的、そして何より時間を費やしたワイン造り。あまり良い言い方ではないかもしれませんし、そこ
だけを見て欲しいわけではないのですが、、、汗。まるで 10 年前から時が止まったかのような、市場や流行に左右されないその価格に、衝撃を覚えます。基本的に生産量も少なく、
初輸入のため、入荷数は決して多くありませんが、バローロという名前に見合った素晴らしいポテンシャルと、素直な魅力、素材そのものの良さを感じるワイン。改めてバローロという土地
の可能性を実感できる素晴らしい造り手です!
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