フィリッポ・コスタ Filippo Costa
【ワイナリーと造り手について】 ヴェネト州、トレヴィーゾの街から北西、アーゾロの地域でワインを造るフィリッポ・コスタは同地域の出身。高校を卒業するころからワイン造りへの興味が強くなり、農業高専へ進み、その後パドヴァ大学でも栽培と醸造学を修める。生まれ育った地域でのワイン造りを当初から考えていたフィリッポは在学中の2009年から、アーゾロのワイナリーで働き、卒業後も栽培、醸造コンサルタントとして活動してきた。その後2017 年に、家の一部をセラーとして少量ずつワイン造りを始める。フィリッポの生まれ育った家は平地の村にあり、両親は農家ではなかったが、彼の祖父は牛を飼う小さな農家だった。祖父の仕事を手伝ったことはなかったが、ブドウ栽培のために畑に立つことは祖父との対話でもあり、自身のルーツを感じることのできる大切な時間なのだそうだ。 栽培学と醸造学を修め、長らく醸造コンサルタントとしても働いてきたフィリッポだが目指すべきワイン造りはあくまでコンタディーノ、農民の造るワインだと考えており、尊敬するワイナリー、感動したワインとしては、ブルネッロのソルデラ、バローロのリナルディ、そしてガッティナーラのマルコ・ペッテリーノを挙げている。また同地域で卓越したプロセッコを造るカー・デイ・ザーゴのクリスチャンも共にワインを飲む交わす仲であり、フィリッポの言う、昔ながらの農民のワインという点においても学ぶべき点の多い同世代の生産者として尊敬している、と話す。
【畑と栽培について】 フィリッポは自身がヴェネツィア人であるという自己認識を強く持っており、ヴェネツィア人によって見出されたコッリ・アゾラーニの丘に畑でのワイン造りにこだわっている。品種も全て土着品種のみで、 白品種:グレラ、ビアンケッタ・トレヴィジャーナ、ラッビオーザ、赤品種:レカンティーナ、ペーコロ・スク―ロそしてレカルディーナというフィリッポが独自に研究を進めてきて、2020 年に植樹した赤品種も栽培している。畑はラ・フランツァとカ・ペーザロという2か所の畑を所有しており、所有敷地面積は7ha、そのうち3.8haがブドウ畑であり、ビオロジック農法で栽培。 畑のエリアはアーゾロ・プロセッコ(Asolo Prosecco)のエリアにあり、もしスプマンテを造ればDOCGも取得可能だが、フィリッポはあくまで“ヴェネツィア人達の愛した”この地域のスティルワインにこだわっている。
【畑と栽培について】 フィリッポは自身がヴェネツィア人であるという自己認識を強く持っており、ヴェネツィア人によって見出されたコッリ・アゾラーニの丘に畑でのワイン造りにこだわっている。品種も全て土着品種のみで、 白品種:グレラ、ビアンケッタ・トレヴィジャーナ、ラッビオーザ、赤品種:レカンティーナ、ペーコロ・スク―ロそしてレカルディーナというフィリッポが独自に研究を進めてきて、2020 年に植樹した赤品種も栽培している。畑はラ・フランツァとカ・ペーザロという2か所の畑を所有しており、所有敷地面積は7ha、そのうち3.8haがブドウ畑であり、ビオロジック農法で栽培。 畑のエリアはアーゾロ・プロセッコ(Asolo Prosecco)のエリアにあり、もしスプマンテを造ればDOCGも取得可能だが、フィリッポはあくまで“ヴェネツィア人達の愛した”この地域のスティルワインにこだわっている。
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