ムーラン・ド・ラモー Moulin de Rameau (オーヴェルニュ)
熱・エネルギー工学を学びます。セバスチャンは長い学業の最後に、彼はユーロカーヴとのコラボレーションで博士号を取得します。
ワインの保存に関する研究を行いながら、ワインの素晴らしさと複雑さに魅了されていきます。
そして30歳の時にワインへの情熱から造り手になることを決意します。そこからブドウ栽培・醸造学のBTS(上級技術者免状)の勉強中に
ドメーヌ・ルフレーヴ、ドメーヌ・ノーコントロール、シリル・アロンソで研修をしながらワインの理論を学んでいきました。彼は本能的に、自然のサイクル
に沿って、ブドウ、環境、人の体を尊重し、人間的なスケールで働く技術に惹かれ、自然派ワインの誠実さに魅了されました。
その後、セバスチャンはパートナーのナワルのサポートを受けながら2021年にワイナリーを立ち上げました。
3つの県(Creuse、Allier、Puy de Dome)と2つの地域(Auvergne-Rhone AlpesとNouvelle-Aquitaine)の合流点にある
ムーラン・ド・ラモーは、シェール渓谷にたたずむ、歴史に彩られた場所です。非常に古い水車(1789年以前)があるだけでなく、人々が
和やかに集う評判のレストランでもありました。彼らは、その歴史をもう一度生き返らせ、先人へたちにオマージュしたいと思っています。
テロワールは山の影響を受けた海洋性気候で、夏には涼しい夜をもたらします。下層土は花崗岩です。現在は森の中ですが、
温暖化に負けない冷涼な気候を維持したいので、全区画にアグロフォレストリー(森林農業)を適用しています。
ル・ムーランの丘の中腹で自分たちの植樹したブドウが育つのを待つ間、地元の農家から分けてもらったオーガニックのブドウで少量ずつ
ワインを造っています。
2022年の夏、収穫の10日前に生まれた娘へのオマージュ・キュヴェ「ペペット2022」はその名前通りチャーミングなロゼペティヤン。
木苺の爽やかなアロマと瑞々しい果実のフレッシュさと余韻の良さが特徴です。「ビュザール2022」はこの地区でよくみられる鳥(チュウヒ)
の名前です。複雑で張りのある味わいで長く浸れる余韻の旨味は秀逸です。バランスのよさが突出しており、ファーストヴィンテージでこれを
出してくるのは、将来が恐ろしい造り手です。
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