伊勢屋酒造 スカーレット SCARLET
東京で10年、その後中国や台湾で経験を積んだあと、国産アマーロの可能性に気づき、日本へ戻ります。
神奈川県の旧相模湖町。
東京都と神奈川、山梨県の県境にあり、古くは甲州街道旧宿場町として栄えたエリア。
元宿屋の古民家を知人から借り、ほぼ自力で改修を行い、醸造所とします。
面白い国産のアマーロがあるとうわさを聞き、取り寄せてその味に驚きすぐにアポイントメントを取り、
茨城から電車を乗り継ぎ訪問した時に驚いたのは、自家栽培の畑。
地主の高齢化により耕作放棄を開墾したその畑には、無農薬で育てたフェンネルは男性の背丈ほどにもなり、フェンネル、ニガヨモギ、ミント、コリアンダー、ルバーブ、セージなどが混植されているワイルドで勢いのあるハーブたちが競ってその葉を伸ばしていました。
その他のハーブも元永さんが納得したものだけを厳選。オレンジアマーロはオレンジピールは、愛媛のブラッドオレンジを手作業で皮をむき、自社で天日干しをする。
そんな原料は明治にに建てられた蔵の2階にあるハーブ庫で保管してます。
色々説明をしてもらいましたが、とても明晰でわかりやすく頭の回転が速いのにちょこちょこ挟まれる大阪テイストで、なんともチャーミングな人柄の元永さん。
国内の醸造家とも親交深く、アマーロの熟成には巽、秩父、黒木本店などから譲り受けた古樽を使用しているそうです。
ベースには広島のクラフトジンメーカー サクラオさんのウォッカを使用。糖分は甜菜糖、黒糖、はちみつ(フランスのアカシア、ベトナムのライチ)などを使用しているけれど、良いものがあれば取り入れていきたい、とのこと。
その味わいののびやかさには本当に驚いてしまいます。
元バーテンダーの元永さん。国内外のバーで、スタンダードとして置いてもらうことを目指していて、抜栓後の状態テストで屋外に放置しても劣化はないか確認ずみなのだとか。
ぜひ一度お試しいただきたい、逸品です。
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