ピアン・ディ・メタ・ヴェッキア Podere Pian di Meta Vecchia

モンタルチーノから、直線距離ではすぐ近くにも関わらずカスティリオーネ・ドルチャの街を通り抜け、未舗装の細い道を7キロ走り、やっと到着する、まったく人気のない場所にあるワイナリーはあります。13haの敷地には7haの森、1haのオリーヴの畑。そして0.5ヘクタール(現在0.5ヘクタールをさらに植樹)のみ。
ワインを作っているのは元々、ヴェネチアでレストランを経営していたエレナ・ダイネーゼ(Elena Dainese)とアンドレア・ヴァリスコ(Andrea Varisco )の二人。
ヴェネチアといえばイタリア有数の観光地。人口、55000人足らずのまちに、年間3000万人もの観光客が殺到。お店は繁盛していたそうですが、「あまりの人の多さに疲れ果てた」と語る彼ら。
オルチア渓谷(2004年に世界遺産に登録)にある、この「Pian di meta vecchia」のうつくしい景観に惚れ込み、古い農家をアグリツーリズモと彼らの家、そしてワイナリーとして改修。
かねてより「将来はトスカーナに住みたい」という願いを叶え、この地に移り住みました。ワイナリーのそばにあるブドウ畑は現在、0.5haはすべてサンジョヴェーゼ。彼らの古い友人であるスロヴェニアの偉大な造り手アレックス・クリネッツ(Klinec)。そしてフリウリのフランコ・テルピン(Terpin)の手助けによって開墾されました。ちなみに彼らの畑はヘクタール当たり8888本の植樹率。この8という数字はビオディナミにとって非常に重要な数字なのだそうです。
畑は森に囲まれた素晴らしい環境。周りに畑どころか、彼らのワイナリー以外の建物はほとんどありません。「ブドウ畑には近くに森がある事が大事」と語るエレナ氏。野生動物も出るそうですが、彼らの畑は生物の多様性が保たれた環境にあります。ブドウ畑では無施肥、当然灌漑はせず、除草もしない。そして醸造においても極めて少量のSO2を使用するのみです。
ポンプは使用せず、エレベーターを使いワインにはストレスを与えず瓶詰まで行います。サンジョヴェーゼはワイナリーの隣の畑から(生産量3000本程)。白はトレッビアーノで、彼らの管理するマレンマの小さな区画で収穫されるブドウから僅かに1000本程と極少量。
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