クリネッツ Klinec
スロヴェニアより大注目の造り手「クリネッツ」が入荷しております!
ラディコンやダリオ・プリンチッチなどとも親交の深いクリネッツ。
テラヴェールさんより頂いたサンプルで久しぶり飲みました改めて本当に素晴らしい造り手!
レブーラ、マルヴァジア、ヤーコット、そしてガルデリンを試飲しましたが
いずれも、個性と飲み心地を併せ持った素晴らしいワインでした~!
クメティヤ・シュテッカーやムレチニックでも思うのですが、スロヴェニアの造り手のワインは、非常に近いイタリア、オスラヴィエのワインよりも味わいがタイトで、よりミネラリー。
酸味も強く感じ、ワイン単体で完成するというより、「料理を呼ぶ」、「食欲がわく」タイプのワインな気がします。
いずれも素晴らしく美味しいですが、ピノグリージョの「ガルデリン」。
そして「マルヴァジア」は印象的でした・・・。
ちなみに、下記のテラヴェールさんのコメントで大きく紹介されている「ヴェルドゥッツォ」ですが、
非常に高価なため注文しようか迷っていたところ、某レストラン様から「全量買い」の注文が入ったそうです・・・!
「湯原さんどうします?少しなら分けてもらえそうですけど?」
とお声がけいただいたので無理のない範囲でとお願いし、特別に4本だけご厚意で譲ってもらいました。
感謝ですね・・・。(僕も飲みたいので3本だけのご紹介です)
バローロの巨匠『ジュゼッペ・リナルディ』をして、すべての要素を兼ね備えた「白いバローロ」と評された2003年の『ヴェルドゥッツォ』!
実はこのヴェルドゥッツォ50~60本ほどの入荷なのでまだだ試飲できていませんが・・・。これは気になりますよね。
▼クリネッツHP
http://www.klinec.si/
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スタンコ・ラディコンの1周忌でスタンコと交流のあった造り手達が集まった宴会に「クリネッツ」のアレクスも勿論参加していました。各造り手が自分のワインを持ち寄る宴会。
参加者はダリオは勿論、フォラドリのエリザベッタやモンテセコンド、ラ・ストッパ、バッケレート・・・。その中にバローロの重鎮「ベッペ・リナルディ」もいました。
ベッペがクリネッツのヴェルドゥッツォを飲んで言った言葉が
「これはなんだ?真に偉大なワインは大抵赤ワインだが、この白ワインは偉大な ワインの要素を全て持っている。まるで白いバローロだ!」
というもの。
(余談ですがラディコンは真に偉大なワインは白だといってましたが・・・)
アレクスは栽培が難しく、生産量も安定しないし、完熟時期が非常に短く、面倒でしかない品種とも言われる地元品種ヴェルドゥッツォを愛していましたが、仕事上は難しく、諦めるか、悩み続けていました。そんな時に背中を押してくれ
たのがスタンコ・ラディコンとダリオ・プリンチッチだったそう。
今ではヴェルドゥッツォの作付け面積を徐々に増やしています。
スタンコ、ダリオの助言で改良したヴェルドゥッツォを大好きな造り手であるベッペ・リナルディが最大限に褒めてくれたことが嬉しかったらしく、僕が訪問した時はヴェルドゥッツォ開けまくり!
詰まった果実に凝固なタンニン。力強さに隠れていますが酸度、そしてミネラルも実はもの凄く強いんです。開けたてから威圧的なほどに迫ってくるようなワイン!
ですが、本領発揮は2日後。滑らかさが出てきて初めてこの品種の艶かしさ、魅力が解ります。強いだけの品種ではありません。
さぁ、クリネッツ販売開始です。
野菜栽培、豚の飼育、そして、それを使ったトラットリアを経営し、自ら生ハムも料理も造りながら、ワインまで造ってしまうクリネッツ。マセラシオン系白ワインの1つの最高傑作だと思っています。
重くない、ベタつかないマセラシオン。強いけど飲み飽きない。重いけど軽やか。
アレクスの料理もそうでした。麦のズッパはバターでコクがあるけど生の香草とスパイスでいくらでも食べられます。皮付き豚のグリルは5cmの脂もビネガーと蜂蜜で軽く食べられます。アレクス!ボン・センソ!
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