リヴェッラ・セラフィーノ Rivella Serafino
一般的に水準が高いと評されるバルバレスコのワイン生産者たち。
非常に高水準な「協同組合」の力が非常に強く、良質なブドウは協同組合に行ってしまうため、平均値こそ高いものの《傑出した造り手の数》が少ないのが現実です。
「ガヤ」、「ブルーノ・ジャコーザ」、「マルケージ・デ・グレシー」等の大物生産者は有名ではありますが、広いバローロ地区ほどの層の厚さはありません・・・。
そんなバルバレスコにおいて、昔ながらの伝統的な手法で造られる、骨太な造り手が『リヴェッラ・セラフィーノ』!輸入元のラシーヌの合田さんも「バルバレスコで最高の造り手」と太鼓判をおす偉大な造り手です!!
知る人ぞ知る偉大なバルバレスコ『リヴェッラ・セラフィーノ』は、バルバレスコで生産量は7800本程度と極めて少量・・・。実はこのワリナリー、輸入元のラシーヌさんあのブルネッロの偉大な造り手『カーゼ・バッセ』のジャン・フランコ・ソルデーラ氏に紹介されたのだそうです!
非常に激しい気性と、強いこだわりを持つソルデーラ氏・・・、ほとんど他人のワインを褒めず、口にもしないことで知られていて、幾つかの偉大なバローロのみくらいとか。
そんなソルデーラも認める素晴らしい造り手がこの「リヴェッラ・セラフィーノ」なのです。
この小さな造り手は、代々で引き継がれてきた伝統的イタリアの家族経営のワイナリーです。
それまでもワイン造りは行っていましたが1967年、現在のオーナーであるテオバルドの代となってからは瓶詰めをスタートさせました。このテオバルド氏の兄である、グイド氏は、あの「ガヤ」でエノロゴとして働いていたといえば、このセラフィーノ家の醸造の腕の冴えも想像に難しくないですよね!
「ワインはブドウの質で99%決まる」と考えるテオバルド氏。
ブドウは有機栽培を実践し、ボルドー液以外の薬剤は使用しておりません。
一切温度管理などはせず、ステンレスタンクで自然酵母による醗酵を行い、伝統的な大樽で30カ月もの長期間熟成しワインはリリースされます。
そんなスペック的な事をとりあえず、書いてみましたが、是非このワインは実際に飲んで頂いて、驚いて頂きたいワイン!バローロに比べ、どうしても線の細くなりがちなバルバレスコですが、このリヴェッラ・セラフィーノのワインの途轍もない骨格の強さ!味わいの太さは驚愕のレベル!!
どこまでもドライで肌理は細かいですが、非常に強いタンニンを持ち、まだまだ内向的な味わいですが内に秘めたパワーはとんでもないレベルだと思います!
このワインを飲んで、最初に思い出したのは、最上のバローロの造り手「アッコマッソ」。バローロとバルバレスコの違いはありますが、かなり共通点はあると思います。
驚くべきテンションを持つ偉大なバルバレスコ『リヴェッラ・セラフィーノ』!
イタリアワインファンの皆様、貴重なバルバレスコ。
間違いなく驚くべき寿命を持つ偉大なワイン。
これは数本絶対にキープする事をお勧めいたします!!
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